加工・文字彫刻

process

当店のこだわり(加工・文字彫刻)

楠本明石材店では、「一生に一度のお墓」の為に、墓石の磨きや加工はもちろんのこと、細部にも「工夫とこだわり」をもっております。ここではそのいくつかを御紹介させて頂きます。

【お墓の形状】

1.竿石の頭の形状
地域にもよりますが、一般的には「四方丸」という形状になっています。
竿石は、「仏石」とも呼ばれ、墓石自体の中でもより大切な部分となっています。
その為に当店では、「敬い」を込め「天蓋笠」をモチーフとした形状にし、見た目にも優しく、上品に映ることで他とは違う雰囲気をかもしだすようイメージしております。
2.上台の形状
竿石同様、上台天場の形状も竿石同様の形状にて、統一感を持たせております。
3.花立の形状
花立の形状も様々で大きく分けると、ストレート型・花瓶型となります。
当店では、掃除のしやすさ・見栄えの良さを考慮し、双方の良い点をとった形状にさせて頂いております。
4.水鉢の形状
「家紋」を刻む水鉢。「家紋」がより映えるようにシンプルな形状にし、尚且つ、両側の花立との隙間に汚れがたまりにくい形状にしています。こうすることで「掃除のしやすさ」も考慮しています。
そして、最近では、「故人のお骨を自分達で納骨したい」と言われる御施主様も多く、内部につきましては、底面より穴を抜き、少し軽量化させて頂いております。
5.内部耐震加工
大切な墓石です、万一の地震対策をしておかないといけません。
当店では、墓石の倒壊・転倒防止の為に、「竿石と上台」・「上台と下台」に耐震用の耐震棒を設けております。
詳しくは、当店のこだわり(基礎工事・耐震施工)をご覧ください。

(※神式(神道型)の場合、1.2.3.4.の形状について異なります。)

【お墓の加工】

面取り・・・石の切削面の角の加工
石は切削すると、石英やカリ長石といった構成物質の関係により角がギザギザになります。その為に角は「糸面」をとります。より細い糸面が綺麗とされますが、当店では各部材により面の太さを変えております。墓石底面などは耐震コーキングをより喰い付きを良くするために少し太くさせて頂いております。
合場・・・石と石の合わさるところ
石底面のガタツキ・隙間がないように何度も擦り合わせしながらきっちりと合わせています。
細部ではありますが、こうすることでごみも詰まりにくく、カケ(石の破損)防止にもなります。
また、「見栄え」も断然違います。
霊記(墓誌)の足の切込み・・・霊記(墓誌)の板部材と下駄状の石の設置部分
私達のいる紀南地方では、沿岸部にある墓地も多く、時期によっては強風が吹き荒れることも多いです。
その為、板状である霊記(墓誌)は風を受けやすく、板がグラつくと倒れることもあります。当店では合場をきっちりと寸法に合わせて切込み、板と足と土台をきっちりと耐震コーキングにて接着させて頂いております。

  • 霊記(墓誌)の足の切込み
  • 霊記(墓誌)の足の切込み
  • 霊記(墓誌)の足の切込み
  • 霊記(墓誌)の足の切込み
  • 霊記(墓誌)の足の切込み
文字彫刻・・・石に彫ってある文字
「石屋の看板」とも言われる「文字彫刻」。どんなに良い石で立派にできた墓石でも文字彫刻がしっかりしていないと台無しになってしまいます。
当店では、自分達の手で石に文字を写し、自分達の手でゴムを切り、自分達の手で一文字一文字丁寧に彫刻させて頂きます。
文字を筆で書いた際の強弱をもとに、彫の深さの強弱をつけ、彫刻面の底部をさらいながら、心を込めて彫刻させて頂きます。
また建立後、お墓掃除の際に、タオル等がひっからないように文字の縁も専用工具にて整えさせて頂いております。